実録。火災現場。

昨夜のこと。
20:30すぎ。
ブログをupしたあと、ネットで皆さんのブログを見ていたら
テレビの音の他に、何か聞き覚えのある嫌な音が.....



テレビを消して、耳を澄ますとサイレンだ!

閉めていた雨戸を開けると、辺りは真っ赤で焦げ臭く、おびただしい火の粉が飛んでいた。
「近い!」
あわてて一階へ行き、台所へ行くと、閉めてあるブラインドの隙間からオレンジの炎が見えるではないか!
ブラインドを開けると、隣の家が10m以上のオレンジの火柱をあげてもうもうと燃えている!
窓を開けると、自分の家とは30mくらい離れているのに顔が熱い!
やばい!

もう、ここからパニックでした!

あわてて消防服に着替え、団員に電話をして家を飛び出た。
消防車もまだ来ていない、他の消防団もまだ。
近所の数人が出ていた。
猛烈な炎と強風で火の粉が降ってくる。

すぐ、一番近い消火栓からホースをつなぎ放水はじめ!

3人で筒先を抱えて、燃えている家に近づこうとするが熱くて近づけない。
離れて水をかけるが、火の勢いが強すぎてまるで効果なし。

この時点で、隣の家より自分の家を心配した。
あまりの熱さに、延焼するのではないかと...
親父に井戸水を出して、家を冷やせと指示して、また前線へ。

徐々に、本署と近隣の分団が集まり、四方から集中放水。
それでも、火は一向に衰えない。

2時間くらいたっただろうか、少しずつ火は沈静化してきたが
まだ煙がもくもくと上がっている。

隣の家には、おばあさんが独り暮らし。
近所や、親戚、子供たちが続々と集まるが、今だに行方が分からない。

23時近くになると、大勢で手分けして燃えた残骸の片付けが始まった。
まだ残る熱気の中、柱や屋根や家財を運び出す。
燃え残った柱が邪魔で作業がはかどらず、解体専門の重機が登場。

残骸を撤去するが、まだまだ大量に残る燃えカスのため作業がはかどらない。
小雪が降る中、深夜1時すぎまで作業が続いたが、ここで中止。
翌朝(本日)9時30からの作業継続となった。

この時点で、近所の奥さんたちが炊き出しのおにぎりを提供してくれたので我々も休憩。


しかし、火災現場の地元の消防団員は、翌朝まで火元の番をしなけらばならないのだ....


そうです....我々は徹夜なんです。


3人1組となり、1時間交代で朝まで現場の見張り役。
途中、煙がくすぶってる場所を放水します。
地区の集会所に陣をとり、休憩しながら朝までみんなで頑張りました。
自分は2回出たけど、寒さと立ちっぱなしで疲労はピークでした。


b0144072_1565072.jpg

朝一の現場です。もう何もありません。「無残」の一言。

このあと、9時半から捜索作業再開。
かなりの人数で作業にあたりましたが、一向に家主がみあたりません。

何回か、見つかったか!と緊張が走りましたが違いました。

11時30近くになって、一緒に作業をしていた警察の方が残骸の中に埋もれていた
隣のおばあさんを発見し、ここで作業終了。


「もしかしたら、どこかに外出してるのかも?」という、現場で見守っていた大勢の人たちの淡い期待が一瞬のうちに、ため息に変わりました。

我々は、現場の後片付けや清掃をして、14:30すぎにようやく解散となりました。

疲労困憊ですが、まだ興奮と緊張で眠れません。


亡くなってしまったのは、本当に残念でなりません。


そして、本当の火災の怖さを身をもって体験しました。


まさか隣の家が火事になるなんて....


火災は一瞬にして命も家もすべてを失ってしまいます。
どうか皆さん、火の元には十分気をつけて下さい。
本当にみんなが大変です。

親族もご近所も、消防も。

亡くなった隣のおばあちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

そして、もう一度言います。

どうか火の元には十分お気を付け下さい。

明日は我が身です、皆さんどうかよいお正月を。
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by nozo008 | 2008-12-29 14:45 | 日常
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